昨日2週間ほどの札幌・函館遠征の帰りに、日高山脈の中腹からいよいよ十勝に入る、という「新得」の山麓で特急列車が、急停車した。 ”列車が何モノかに衝突したので、停車します”との車内アナウンスが流れた。 その間、乗務員が列車の車両前部辺りを確認した様で、14・5分間停車していた。 運転再開を待つ間私は”何に”衝突したのだろうか、と思いを巡らせつつ車窓から周囲を見廻した。 ![]() 小鹿が跳ねながら右上奥に消えた すると、山間の鉄路に架かる小川の先を白いお尻をしたベージュ色の小動物が、ピョンピョンと跳ねて林の中に逃げていくうしろ姿が観えた。 そういえば「追分駅」を過ぎて日高山脈に入り、「新夕張駅」を越えた辺りから、車窓から何匹かのエゾシカを目撃したことを思い出した。 「占冠」周辺では母鹿に率いられたと想われる4・5匹のファミリー、「トマム」を過ぎた辺りでは立派な角を生やした牡鹿や、それとは別の親子2匹連れ、といった具合にである。 山のあちこちには、そこかしこにフキノトウの群生が確認できたから、ようやく日高山脈でも春の息吹が感じられていたのだ。 それら春の山の恵みを求めて、厳しい冬を越したエゾシカたちが早春の日高山脈を闊歩していたのかもしれないな、などと想い始めた。 ![]() 残雪の中のフキノトウ 先ほどの小鹿が、小川沿いの林の中に逃げ込んだのはひょっとして、連れ立って夕食を求め闊歩していた母鹿や、兄弟鹿・姉妹鹿が特急列車の犠牲になったから、なのだろうか・・。 とそんな風に想像したら、少し心が痛んだ。
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![]() まだまだ幼い富士桜の花弁 |
春丘牛歩の世界にようこそ。 このページでは私の個人的な興味・関心あることについてコメントしている「随筆/コラム」や「歴史検証」を中心とした「物語」について書きしるしています。【 構 成 】1.随 筆①.「食べるコト、飲むコト」:飲や食にまつわる事柄を書いてます。②.「コラム2020年版」:2020年のコラムをこちらに載せてます。③「コラム2021」:2021年のコラムを載せています。④.「コラム2022」:2022年度のコラムを載せています。 ⑤.「コラム2023」:2023年のコラムを載せています。⑥.「コラム2024」:2024年のコラムを載せています。⑦.「コラム2025」:2025年のコラムを載せてます。⑧「新型コロナウィルス、コラム」新型コロナ関連専用コラムです。⑨「生きている言葉」:私の心に響いてくる言葉たちです。⑩『2022年W杯カタール大会』:日本代表の試合へのコメントです。A:「サッカー日本代表:W杯への道」:森保JAPAN以外B:「サッカー日本代表:森保JAPAN」:サッカー日本代表の森保JAPANへの応援や叱責です。⑪『相撲というスポーツ』:相撲に関することを書いています。2.物 語 ①.『甲斐源氏の祖、源義光』:安田義定シリーズ7 ②.『甲斐源氏と常陸之國』:安田義定シリーズ6 ④.『安田義定と秋葉山本宮』:安田義定シリーズ5 ⑤.『安田義定父子と、甲斐之國・越後之國』:安田義定シリーズ4 ⑥.『京都祇園祭りと遠江守安田義定』:安田義定シリーズ3 ⑧.『蝦夷金山と甲州金山衆(かなやましゅう)』:鎌倉時代の蝦夷金山の話 ⑨.『荒木大学と甲州金山』:甲州金山衆と甲州金山の物語。⑧の続編 ⑩.『大野土佐日記と甲州金山衆』:安田義定シリーズ1 ⑪.『甲斐源氏安田義定と駿河・遠江之國』:安田義定シリーズ2 ![]() 鎌倉時代の騎馬武者 3.スピンオフ:番外編 :コロナの影響で作った番外編 を基に』 |
随 筆 |
物 語 |
『安田義定と秋葉山本宮』 ―歴史検証物語― 前作『安田義定父子と甲斐之國、越後之國』において、猿田彦命にもつながる「秋葉三尺坊」という高名な修験者の存在を知る事に成った主人公立花は、その修験者「秋葉三尺坊」について調べることにした。 秋葉三尺坊は信州戸隠に生まれ、越後長岡の蔵王権現で修行して、その努力によって背中に羽根を生やし自在に空を飛ぶことが出来たとされる大修験者で、更に遠州春野町の「秋葉神社」にも関わったとされる修験者の世界のレジェンドであったという。 平安時代から鎌倉時代において活躍したと伝えられてるその大修験者は、偶然にも同時代に「遠江之國の国守」を務めた安田義定公と、彼の嫡男で源頼朝の領国の一つである「越後之國の初代守護」を務めた安田義資公の領国とに関係していたのである。 それを知って義定公&義資公と「秋葉神社」又は「秋葉三尺坊」との間に、何らかの繋がりがあるかもしれないと考えた立花は、手始めに遠州地区での新たな調査・研究を始めたのであった。 この物語は、『遠州の舞楽編』と『遠州春野町編』『神社仏閣と「社紋寺紋編」』とによって構成されている。秋葉山や春埜山の麓である北遠「春野町」においても、遠江之守安田義定公や彼の家臣であった、馬奉行の「宮道遠式」や金山開発を担った金山衆の痕跡や足跡を、幾つか確認する事が出来るのであった。 ― 遠州の舞楽編 ― 【 目 次 】 1.プロローグ 2.遠州の舞楽 ![]() 遠州平野と遠州灘 ![]() 国宝:安縄(秋葉山本宮神社、所蔵) ![]() 春野町大時の民家の石垣 |
![]() 〒089-2100 北海道十勝 , 大樹町 ![]() ] ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |